女性に多い薄毛や抜け毛の種類を解説
TYPE
薄毛や抜け毛に悩んでいるのは男性のほうが多いと思われがちですが、女性は出産や閉経などホルモンバランスが大きく乱れることで体質の変化が起こり、様々な症状が出てきます。産後脱毛症のほか、女性の男性型脱毛症と呼ばれるびまん性脱毛症、慢性休止期脱毛症、ホルモン異常による脱毛症など、一部分ではなく全体的に薄くなることが多いのが、女性の薄毛の特徴です。
大阪府豊中市の薄毛治療院 レメディ (Remedy) 代表の竹口です。
男性の場合は、額の生え際が後退するタイプ (M型) とつむじ周辺から頭頂部にかけて薄くなるタイプに大きく分かれます。
いずれも、男性型脱毛症 (AGA) です。
男性ホルモンのテストステロンが酵素のはたらきでデヒドロテストステロンというホルモン (DHT) に変換され、脱毛を引き起こし、髪の成長を止めてしまいます。
女性の薄毛の場合は、特定の部位から毛髪が抜けていく男性型脱毛症 (AGA) とは違って、たいていは、髪が細くなり、毛髪全体が均等に脱毛していくのが特徴で、加齢に伴い、起こりやすくなります。
女性でも、閉経時に女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが優位にはたらくと、まれに男性型脱毛症 (AGA) が起こることがあります。
円形脱毛症
円形脱毛症はストレスが原因という説は根強いですが、今は研究が進み、円形脱毛症とストレスとの関係を示すような科学的根拠はないことがわかってきました。円形脱毛症は原因がはっきりしないながら自己免疫疾患の一種で、自分の毛髪を自分の敵と勘違いしてしまって、リンパ球が毛根を攻撃し、その部分に脱毛が起きることで発症します。ただし、ストレスが直接の原因ではありませんが、誘因であることも確かです。
分娩後脱毛症・産後脱毛症
出産後に抜け毛がひどくなることがあります。妊娠後期には女性ホルモンが増加するため、抜け毛は減少します。妊娠中、お腹の子どもに栄養を取られて、妊娠後期にはエストロゲン(卵胞ホルモン)などの女性ホルモンによって成長期を維持してきた頭髪が、出産後一気に休止期に入ってしまうため、出産後に抜け毛が多くなっていき、髪が薄くなります。
抜け毛は驚くほどの量でもあることも珍しくありません。ただし、高齢出産などで体力の回復が遅い場合は、一般的に髪は回復しにくくなる傾向があります。そしてお子さんが1人目より2人目、2人目より3人目というように、下のお子さんの出産後に、より抜け毛も多くなってきます。脱毛の症状は、ほとんど一過性のもので、出産から半年ほど経つと髪の毛は増加して元通りになります。生理周期も戻り卒乳が終わったのにもかかわらず、まだ髪が抜け続ける、ボリュームが戻らないといった方は一度専門医に相談してみるといいでしょう。
若い女性の薄毛
女性の薄毛は、女性ホルモンが低下する中年期以降の起こるのが一般的ですが、最近は若い女性にも薄毛が目立ってきています。その理由としては、若い女性に多い無茶なダイエットや生活習慣の乱れ、髪の毛のいじりすぎで頭皮を傷めてしまっていることなどが挙げられます。また、栄養の偏りや、睡眠時間や就寝時間帯の変化も無視できません。
ダイエットによる薄毛
無理なダイエットをすれば男性での脱毛をきたしますが、特に女性では、急激に体重を減らすために極端な食事療法を行うクラッシュダイエットの影響で、慢性瀰漫性脱毛症になる方もいます。リンゴ、バナナ、タマゴなどの単品ダイエットは、栄養が偏たより、健康的な痩せ方はできません。髪の毛を作る細胞は分裂増殖のスピードが非常に速いので、全ての栄養素を必要としているのです。このため栄養が偏るのはもちろん、栄養が不足するのもよくありません。
恐ろしいことにその代償として、あとから抜け毛が目立ってくる場合があります。髪が抜けるくらいですめばまだいい方で、急激な体重減少のせいで、生理不順になってしまう人がいます。生理不順ということは、女性ホルモンがちゃんと分泌されていないということです。こうなるとさらに毛が抜けるようになりますし、体調も悪くなる一方です。結局やつれて老けた感じになってしまって、キレイな痩せ方はできません。せっかく美しくなろうとしてはじめたダイエットも、誤った方法のせいで髪が抜け老け込んでしまっては、元も子もありません。
病気が原因の抜け毛
甲状腺機能の異常
甲状腺は、喉ぼとけの下に、蝶が羽を広げて気管を包むような形の臓器で、身体の新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは発育や成長に欠かすことができず、また全身(脳、心臓、消化管、骨、筋肉、皮膚、その他)の新陳代謝を活発にする働きがあり、精神神経や体の活動の調整にも働きかけます。この甲状腺の機能異常(バセドウ病、橋本病など)によって抜け毛を起こすことがあります。女性は男性に比して甲状腺疾患が多いので、抜け毛になるという方は少なくありません。
膠原病に伴う脱毛症
全身性エリテマトーテス(SLE)は若い女性に多い膠原病ですが、かなりの高率(〜70%)に脱毛症状を伴います。多くは瀰漫性脱毛で細く乾燥したもろい頭髪になります。
貧血
いちじるしい鉄欠乏性貧血の場合、抜け毛を招くことがあります。鉄分は身体中への酸素運搬係として重要な役割を持っており、鉄分不足は髪の毛つやもなくなり、休止期脱毛などになる可能性もあります。自分が貧血であることを気付いていない女性も、非常に多いおられます。
薬の副作用
薬の副作用によ、髪の毛が抜けてしまう事があります。代表的なのが、抗ガン剤によるものです。それから痛風、高脂血症、抗うつ剤や向精神薬、てんかんの薬など精神科の薬でも抜け毛が起こることがあります。
ピル内服による脱毛
ピルを内服している女性で、中止後に脱毛が目立つこともあります。
婦人科系の病気
卵巣嚢腫、多嚢疱性卵巣など婦人科系の病気でホルモンが崩れると、抜け毛を招くことがあります。卵巣や子宮、乳房などに起こる婦人科系の病気は決して珍しいものではありません。
その他
新生児脱毛
お母さんのなかで約10か月過ごした胎児は、生まれてくる時にはすでに髪の毛が生えています。そのあと、1歳頃までに、生まれたときから髪の毛が濃い赤ちゃんも薄い赤ちゃんも、大半の髪の毛が生え替わります。それが1度抜け、新しい毛になるのです。これを新生児脱毛と言い、病気ではなく自然の生理的現象なので心配することはありません。新生児脱毛の開始時期や抜け替わる髪の毛の量には個人差がありますが、生後3か月~6か月から抜けるケースが多いようです。
この脱毛は、ほとんどの頭皮のヘアサイクルが同時に休止期を迎えることから起こります。とくに頭頂から後頭部にかけて抜け毛が目立つのが特徴で、全体的に見てもかなり薄くなるので、円形脱毛症と誤解されることも少なくありません。人間の髪の毛はヘアサイクルをくり返して常に生え替わっていきますので、頭頂部や後頭部分のヘアサイクルが同じなのは新生児の時期だけです。つまり、新生児脱毛を経ると、ヘアサイクルが個々の毛包で異なってくるので、ある部分がいっせいに脱毛することはなくなりますが、成人後はヘアサイクルの乱れや男性ホルモンの影響などで、脱毛がおきてきます。
女性の男性型脱毛症
女性の脱毛原因の1つに、男性型脱毛症があります。実は、女性の脱毛症でもっとも多いのは、男性型脱毛症です。薄毛で悩む女性のうち、およそ半数の方の原因が男性型脱毛症と考えられていて、女性も男性と同じように、ホルモンの作用で脱毛したり、加齢によって髪が抜けてしまうのです。ただし、脱毛の形態や治療法は男性とは異なります。
女性の血中男性ホルモンの値は男性の10分の1
女性の血中男性ホルモンの値は男性の10分の1ですが、思春期には男女とも腋毛や陰毛が発育します。これらの毛包の毛乳頭細胞にはⅡ型の5αーリタクターゼがありませんが、Ⅰ型の5αーリタクターゼとレセプターはあります。これで十分に腋毛や陰毛は男性ホルモンの影響を受けて発育します。Ⅱ型の5α-リタクターゼを阻害する治療薬フィナステリドが女性の男性型脱毛症に効かないことから、女性の頭頂部の毛包ではⅡ型の5α-リタクターゼはあまり働いていないのではないでしょうか。
女性の男性型脱毛症は、閉経を迎える更年期に女性ホルモンの分泌が減少し、相対的に男性ホルモンが過剰になるために発症しやすくなると考えられています。男性では前頭部と頭頂部の脱毛が生じるのに対し、女性の男性型脱毛症では多くの場合頭頂部のみが脱毛し、生え際は保たれます。
男性型脱毛症は、男性の場合思春期が過ぎる頃からはじまり、20代で脱毛が目立つ人もいますが、女性の場合はより高齢になってから気づくケースが多いようです。
女性の男性型脱毛症治療
女性の男性型脱毛症は、男性の治療法とは大きく異なります。男性型脱毛症の治療薬として、内服薬のフィナステリドが有効ですが、これは男性のお客さまに限ります。女性が男性型脱毛症にかかった場合、深刻な副作用の心配があるため、この薬は使われていません。特に妊娠中の女性や妊娠しているかもしれない女性、また乳児に母乳を与えている女性にフィナステリドを処方することは医学界ではタブーとなっています。フィナステリドの服用で生成を抑制されるDHT(ジヒドロテストロン)は、思春期以降の男性に対しては脱毛を促進したり、前立腺を肥大させる悪影響を及ぼしますが、胎児には陰茎、陰嚢といった男性外性器を分化させる大切な役割を担っています。このため、男児をおなかに宿している女性がフィナステリドを服用すると、胎児の外性器が正常に発育しなくなる恐れが生じるのです。ただし、フィナステリドは精子に影響を与えるわけではありませんから、フィナステリドを服用している男性の子供を妊娠した場合でも、胎児に悪影響がでる心配はありません。
更年期以降の女性への治療
ではすでに閉経し、妊娠の可能性がない女性の場合はどうかと言えば、胎児に及ぼす副作用の心配は当然ありませんが、やはり病院ではフィナステリドを処方していません。更年期以降に男性型脱毛症を発症した女性には、フィナステリドの効果が見られないからです。以上の理由から、女性の男性型脱毛症治療は、内服薬ではなく外用薬が中心となっています。もっとも一般的な外用薬は、毛の成長に直接関連する物質の再生を促進するミノキシジル溶液です。日本で女性用の脱毛症治療薬として承認されているのは、ミノキシジルを1%含む溶液(商品名:リアップレディ)で、処方箋なしで購入できる医薬品が薬局で市販されています。ミノキシジルを含む治療薬は直接頭皮に塗って使用しますが、こちらには男性ホルモンにかかわる副作用はありません。ミノキシジルのほかには、ヘアサイクルに関連したFGF-7の産生を増やして毛を太くする育毛剤や、男性ホルモンの作用によって毛乳頭で産生されるTGF-βを抑制する育毛剤などが開発されています。ちなみに、いずれも健康保険の適応はありません。
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